遠い山なみの光


10月31日(水)

28日にサマータイムが終わって,夜暗くなる時間が急に早くなった。夕方4時には薄暗くなり始め,5時には真っ暗。今日はハロウィーンだけど,近所の子供たちは真っ暗な中,家々を巡ることになるようだ。わが家の子供たちも,近所の同級生に誘ってもらい,一緒に近所の家を巡ることになっている。興奮気味に,イベントを待っている様子はほほえましい。私は,子供たちの後から様子をうかがいについて行く予定。さて,どうなりますか。

暗く寒い冬を前にして,今月は小旅行を2回。先々週はオックスフォード,先週はコッツウォルズへ。紅葉も町並みも美しく,満足。イギリス製の愛車・ボクスホールも,なんとか無事に動いてくれていて,一安心。あと半年,なんとか故障なく,動いて・・・くれ。




少し前に,カズオ・イシグロ「遠い山なみの光」を読了。著者のデビュー作で,舞台はイギリスと日本。長崎からイギリスに移り住んだ悦子の現在と過去の回想が中心。イギリスでは長女の自殺という悲劇を背負う悦子が,いつもは離れて暮らす次女ニキと過ごす数日間の話。他方,日本の物語は過去の回想で,悦子と友人・佐知子、そしてその娘・万里子との交流の話。最後に2つのストーリーが重なり合って幕。ただ,この重なりが最初はピント来ず,解説を読んで,ようやく合点した次第。物語には他にもいろいろなエピソードがちりばめられていて,やや焦点がぼけるというか,ちょっとわかりにくいのかなぁ,と思う。

でも,日本人同士の会話がとても日本人らしくて,この本が翻訳ということを忘れるぐらい自然。これは翻訳者がすばらしいことはもちろんだけど,これがどんな英語から翻訳されているのか、という点にも,ちょっと興味が湧いた。

ということで,今、原著 "A Pale View of Hill"を購入して,読んでいるところ。半ばぐらいまで読み進めたけど、原著も翻訳も,今のところ同じ雰囲気。でも,それは当たり前か。これについては,また後日。

今,家にtrick or treatといって,少女たちがやってきた。いよいよ,ハロウィーンだな。

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